疲れて当然。 クラブチームの高校生が 勉強を続けられる仕組みの作り方
塾を選ぶ前に知っておきたい。
部活生の子どもに合う塾・
合わない塾の見分け方
― 部活生特有の「時間の制約」を前提に選ぶ ―
この記事のポイント
- ●塾を選ぶ前に「何のために通わせるか」を決める
- ●部活生に合う塾の特徴(柔軟性・講師の姿勢・学習設計)
- ●部活生に合わない塾の特徴(授業数・方針・面談頻度)
- ●体験授業・面談で必ず確認すべき3つの質問
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「部活もやらせてあげたい。でも、そろそろ塾も考えないと」
こういう状況で塾を探し始める保護者の方は多いです。ただ、塾は種類も数も多く、どこが子どもに合っているのか比較する基準が分からないまま、「とりあえず近所の大手に入れた」という判断になりがちです。
部活生の塾選びで見るべきポイントは、
一般的な基準とは少し異なります。
部活をしながら通う前提で、
判断基準を整理してみましょう。
塾を比較する前に、一つ明確にしておくことがあります。「何を目的として通わせるか」です。
目的①
定期テストの点数を上げたい
→ 科目をカバーしてくれる集団塾・個別指導塾
目的②
大学受験に向けた基礎学力をつけたい
→ 長期的なカリキュラムを設計できる塾
目的③
総合型選抜・指定校推薦の準備をしたい
→ 自己表現・面接・志望理由書まで対応できる塾
目的を曖昧にしたまま塾を選ぶと、通い始めてから「何か違う」と感じる原因になります。まず目的を言語化することが、塾選びの第一歩です。
①スケジュールの柔軟性がある
週に何コマという固定スケジュールが組みにくいのが部活生の実情です。試合・遠征・大会が入ると、決まった曜日に通えない週が出てきます。
✓ 振替が取りやすい
✓ 録画授業で補完できる
✓ コマ数を月ごとに調整できる
「休んだら終わり」「振替は月1回まで」という塾は、部活生には物理的に続けにくいです。
②講師が部活との両立を前提として関わってくれる
「部活があるから勉強できない」という現実を理解した上でサポートしてくれる講師がいるかどうかは、長続きに大きく影響します。
体験授業や面談で「部活をしながら通っている生徒はいますか」「部活が忙しい時期の対応はどうなっていますか」と直接確認するのが一番確実です。
③子どものペースに合わせた学習設計ができる
部活生は、シーズン中と引退後で使える時間が大きく変わります。毎月同じ量の課題・授業を機械的にこなすスタイルではなく、その時期の状況に合わせて学習量を調整できる塾が向いています。
①授業数が多く、こなすことが前提になっている
大手の集団塾の多くは、週3〜4コマの授業を前提として設計されています。部活と両立する場合、その授業数をこなしながら予習・復習・宿題まで完結させるのは現実的に厳しい場合があります。
授業数が多い塾が悪いわけではありませんが、「授業を受けること」が目的化してしまい、実力がつかないまま時間とお金だけが過ぎることがあります。
②入塾時に「部活はやめたほうがいい」と言われる
体験授業や面談の段階で「受験を考えるなら部活は3年の夏前にやめるべき」という話が出る塾は、部活生のサポートに慣れていない可能性があります。
部活経験を活かした進路設計(総合型選抜・スポーツ推薦など)を考えている場合は特に、その選択肢を否定されるような塾は向きません。
③面談や個別対応がほとんどない
子どもの状況は定期的に変わります。テストの結果、部活の進捗、進路への意識など。それを把握せずに一律の授業を続ける塾では、適切なタイミングで方針を修正できません。
月1回程度の面談・進捗確認の仕組みがあるかどうかは、事前に確認しておく価値があります。
塾を実際に比較するとき、以下の3つを直接聞いてみてください。答え方でその塾の方針が分かります。
「部活と両立している生徒は何人くらいいますか?」
→具体的な数字や事例を話せる塾は、実績があります。「たくさんいますよ」だけで終わる場合は、実態が不明確な可能性があります。
「部活の試合や遠征で休んだ場合、どう対応していますか?」
→柔軟な対応策を即答できる塾は、部活生に慣れています。「その都度ご相談ください」という曖昧な返答には注意が必要です。
「うちの子には向いていないと感じた場合、正直に教えてもらえますか?」
→「向いていない」と言える塾は、信頼できます。逆に全肯定する塾は、入塾させることが目的になっている可能性があります。
授業の質より先に確認すること
- スケジュールの柔軟性——振替・録画・コマ数調整が対応可能か
- 講師の関わり方——部活との両立を理解・前提にした指導姿勢か
- 面談の頻度——子どもの状況変化に合わせて方針を修正できる仕組みがあるか
塾選びに正解はありませんが、部活生に特有の「時間の制約」と「両立という目標」を前提に考えると、見るべきポイントは絞られます。授業の質より先に、上記の3点を確認することが、後悔しない選択につながります。